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小説サークル「王様の耳」本拠地にて。本やハンドメイド作品の紹介をします。
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──青春とは、過ぎ去ってから初めて気付くものである。





こんにちは藤咲です。

なんぞ偉人の格言ぶった書き出しでしたが、なんてことはありません。ただの藤咲の持論です。



その昔、今はもうサービス終了になってしまった創作系交流サイトへショートショートを投稿した時のこと。そこに直接書き込んでいたのならもうデータのサルベージは不可能ですが、少女が車の窓から見た世界を綴っただけのお話。

本当に短い短編に、感想を寄せて頂いたんです。


“これは、今のあなたの年齢でしか、今のあなたにしか感じられない世界観。
その感覚を大切にしてほしい。”


衝撃を受けました。
だってそれこそ、その年齢の藤咲には「今しかわからない感覚」だとわからなかったから。
そしてその感想は長く心に残っていました。


それより少し後でしょうか。藤咲は学生時代に演劇部に所属してまして。
一度だけ、脚本も担当したんです。
弱小で三人しかいなかったので役者としても出演しつつ。

残念ながら一切の受賞はなかったのですが、審査員の先生から頂いたコメントが印象的でした。


「席替えで窓際の席になったのが嬉しかった、という台詞がありましたね。ああいう言葉は私たちには思いつきません。高校生が書いた、高校生らしい台詞だと思いました」



ああ、同じ事なんだな。そういう事なんだな。
今ならもっと実感を持てます。
学生でなくなって何年も経って、やっぱり学生らしい生活感は薄れていって。

現役じゃないと書けない世界があったんだなぁとよくわかるようになりました。





ところで、創作活動を本格的に行うに当たって藤咲は自分の作品を「青春小説」と銘打ってます。主人公は主に学生。そう、現役ではなくなったはずなのに。

でもね。作風を説明する時、必ずこう言うんです。


振り返ったとき、それはきっと青春だった。
そう感じるような日々を一生懸命に生きてる学生たちの物語。



これはつまり、藤咲が学生時代を振り返って「あれは青春だった」と感じたから。
当時は必死でわからなかったキラキラを知ったから。
そういう事、なんじゃないでしょうか。

現役では逆に描けなかった、それを終えたからこそわかる青春があったからこそ書けるものを今書いているんじゃないかと思うんです。


不思議な事ですよね。
気付いた時には自分でも驚いたし、同時にしっくりもきました。




二十代でいられる時間も残り少なくなってきている藤咲です。

でも歳を重ねて、またその時にしか書けない何かを見つけられるのかなと思えば
それはそれで楽しみだったりもするんですよね。



そうして一生、創作によって自分と向き合う人生を送っていきたい。
そんな気持ちで小説を書いています。




日々発見をしている藤咲でした。



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プロフィール
HN:
藤咲 沙久
年齢:
32
性別:
非公開
誕生日:
1991/10/28
趣味:
創作
自己紹介:
年相応に見られない成人。
なんでプロフ画像こんな大きくなるかね。
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